イタリア美術に魅了されたことはありませんか?当コースはイタリア美術史と社会背景を勉強します。 コースプログラムは、一般的プログラムと都市毎の美術プログラムで構成されています。都市毎の美術プログラムは、このコースを受講される都市(フィレンツェ、ミラノ、ローマ、シエナ)の美術を見ていきます。
都市ごとのプログラム:
美術史コース: フィレンツェ
コースではスライドやガイド付き見学を通して、イタリア美術の発展と他ヨーロッパとの関係、重要となるアート様式(ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロック)を見ていきます。ボッティチェリ、レオナルド、ラファエロ、ミケランジェロといった有名芸術家達の作品に直接触れることができ、その作品の背景なども習えます。 コースプログラムは以下の様な内容です:
- はじめに: 一般史; ロマネスク期。
- 13世紀: 建築 - イタリアでのフランスゴシックの経過; イタリアゴシック; 彫刻:ニコラ ピサーノからアルノルフォ ディカンビオまで
- 13世紀から14世紀にかけての建築技術と都市変化 -
- 14世紀のフィレンツェとシエナ: チマブエとドゥッチョ; ジョット; シモーネ マルティーニとロレンゼッティ兄弟; 14世紀後半のフィレンツェ; 世界のゴシック様式の跡。
- ブルネッレスキと遠近法の確立: イタリアルネッサンスの3代始祖:ブルネッレスキ、ドナテッロ、マサッチョ
- 初期ルネッサンス: 15世紀前半のフィレンツェ
- 15世紀後半のフィレンツェ; ロレンツォ豪華王とボッティチェリ
- レオナルド ダ ヴィンチ
- ラファエロとミケランジェロ
美術史コース: ミラノ
コースプログラムは2部に分かれています:
教室内でのレッスン(理論)、イタリアの歴史とイタリア美術史の紹介、どの芸術家がどの時代に活躍したか、などの説明。
課外レッスン、コース終盤に行われます。ミラノ市内にある芸術作品の見学を行いながら、教室内で勉強した知識を更に深めていきます。
レッスン中、ビジュアル教材が使用されます。時代毎の有名芸術家の作品(絵画、彫刻、建築物など)がビジュアル画像を見ながら紹介されます。ビジュアル教材は、VHS、CDロムなどが使われます。
コースプログラム例:
- ケルト人からローマ帝国:ケルト人の移住から古代ローマの出現。 古代ローマ文化と都市機構の分析。3つの建築様式の分析、聖ロレンツォ教会。
- ミラノの初期キリスト教徒とコミューン設立:聖アンブロージョの重要性、キリスト教文化とランゴバルド族の侵略。聖シンプリチャーノ教会。聖アンブロージョ。ロマネスク様式の特徴と分析。
- 中世のミラノとヴィスコンティ家:ヴィスコンティ家の家系図。メルカンティ広場や聖エウストルジョ教会といったミラノ中世時代の建造物。サンマルコ広場、大聖堂などのミラノ市内のゴシック様式建築の特徴。
- スフォルツァ家とルネッサンス:スフォルツァ家の邸宅とスフォルツェスコ城。フィレンツェで誕生したルネッサンス様式の特徴と分析。フィラレーテやブラマンテといったミラノのルネッサンス芸術家や、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会、サンタ・マリア教会、サン・サティーロ教会といった建造物。
- レオナルド ダ ヴィンチ:彼の生涯と作品、ミラノ滞在期のレオナルド、彼の最高傑作である最後の晩餐の歴史と分析。
- スペイン人支配:カラヴァッジョ、カッラッチ、ルーベンスなどのマニエリスム様式の代表的芸術家。バロック建築の特徴と分析:サン・アレッサンドロ教会、マリーノ宮、オメノニ邸、ドゥリーニ宮。
- フランスとオーストリアによる支配:オーストリアのマリアテレジアとナポレオン・ボナパルトによる改革。ネオクラシック建築:ブレーラ宮、王宮、スカラ座、フォロ・ボナパルテ、センピオーネ公園、王室別荘、平和の門。
- 復興、回復とイタリア王国:ガリバルディのオーストリア支配からの回復とイタリア独立戦争。工業革命。折衷主義の分析。ヴィットリオ・エマヌエーレ・ガレリア。
- ファシズムと合理主義:ミラノ(ピアチェンツァ)のムッソリーニとファシズム建築。リバティ(アール・ヌーボ)様式。合理主義の特徴を分析。ムツィオとジョ・ポンティ。ミラノ中央駅、サン・バビラ広場、裁判所。
美術史コース: ローマ
イタリアの壮大な文化作品に圧倒されたことはありませんか。当校の美術史コースでは、美術の歴史とその社会背景を勉強して頂けます。コースでは、スライドショー、ガイド付き見学を通しながら、イタリア芸術の発展および他ヨーロッパ国とのつながり、そして、ロマネスク、ルネッサンス、バロック、近代といった重要な様式を学習します。ラッファエッロ、ミケランジェロ、ベルニーニ、ボッロミニ、カラバッジョといった時代毎の重要な芸術家の作品を、その歴史と時代背景を見ながら知識を深めていきます。
プログラムは、以下の様な内容です。
- はじめに:ローマ - 永遠の都
- 古代ローマ: - フォロロマーノ; - パラティーノの丘; - 皇帝宮殿; - コロッセオ; - カピトル神殿。
- 中世ローマ: - トラステベレ; - サンタ・マリア・トラステベレ教会; - サンタ・チェチリア教会; - サンタ・マリア・イン・コスメディン教会と『真実の口』; - サン・クレメンテ教会。
- バチカン市国: - サン・ピエトロ大聖堂; - サン・ピエトロ広場; - バチカン美術館。
- バロック: - ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ – ナボーナ広場、象に乗ったオベリスク、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会; - フランチェスコ・ボッロミー二 - サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ聖堂; - ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラバッジョ - サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会、サン・アゴスティーノ教会、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会; - ボルゲーゼ美術館。
- ローマの合理主義地区: - EUR(エウル)。
- 現代ローマ: - 平和の祭壇(Ara Pacis); - オーディトリアム音楽公園。
ローマで休暇を過ごされると、必ず、歴史、芸術に触れられることになります。
ローマで美術史コースを受講されると、歴史と芸術の改革を通してローマの都をより深く知って頂ける機会です。まず始めに古典時代からスタートします。古典書物や、何世紀にも渡って残った遺跡を調べてみます。その後、キリスト教文化に入ります。教会、修道院で見つかった貴重な作品を通して、ローマでのキリスト教の発展を見ていきます。その後は、町中の広場や通りを飾っているバロック様式やロココ様式の芸術作品をみていきます。最後に、1870年以降のローマがイタリアの首都になって以降の芸術作品や建築物を学習します。
ローマ校の美術史コースは、教室内での学習と、校外学習があります。シラバスは、市内の美術と歴史の発見をテーマに構成されています。 コースは、教室でのレッスンでスタートします。テキストやスライド、イラスト、地図などを使い、ローマの歴史を時代毎に追って行きます。
- 古代ローマ帝国の始まりから発展:コロッセオ、パンテオン、フォロローマノといったローマ帝国の遺跡を中心に見ていきます。ローマの共和国制から帝国制までの政治および文化の変化の形跡を辿ります。
- キリスト教初期と中世ローマ (4世紀から13世紀):教会や修道院の建築構造、モザイク、フレスコ画やカバッリーニ、トッリーティ、ルスーティなどによる祭壇装飾を通して、キリスト教精神の表現を見ていきます。
- ローマのルネッサンス時代 (15世紀から16世紀):バチカン大聖堂やファルネジーア宮やジュリア通り、カピトル広場で見られるミケランジェロ、ラッファエッレ、ブラマンテの世界的にも有名な作品を見ます。
- ローマのバロック時代 (17世紀から18世紀):ベルニーニ、ボッローミニや彼等の後継者達による噴水、宮殿、教会を見ていきます。ナボーナ広場、クイリナーレ宮、スペイン階段など。
- 首都ローマ(1870年) とファシズム政権下のローマ:広幅の道路や広場の設計といったサヴォイ家によるローマの近代都市への変換。後に、ムッソリーニにより、Foro Italico, EURに見られるローマを文化中心地としての復活を目指す。